コーヒーのパーソナルドリップは割高
在宅勤務が続き家でコーヒーを飲む機会が増えました。一杯ずつ飲めるパーソナルドリップコーヒーで飲んでいたけれど一杯あたりの価格が100円/杯で馬鹿にならないので、コーヒー豆を買うようになりました。
ガラス製のコーヒーサーバーは破損が心配
豆を買っての節約生活の毎日を過ごしていましたが、ガラス製のコーヒーサーバーを洗っている時に、他の食器にぶつけてしまいガラス製のコーヒーサーバーが割れてしまいました。割れて尖ったガラスを見て、子どもが怪我をする姿を思い浮かび、子どもが怪我しない割れても鋭角にならないプラスチック製のコーヒーサーバーを探しました。
プラスチック製は溶け出しが心配
プラスチック製で怖いのは、コーヒーへの化学物質の溶けだしです。ガラスは融点が高くて沸騰したお湯で、ガラスがコーヒーに溶け出す恐れはありませんが、プラスチックはガラス転移点というか、融点が低いので100度のお湯でも融点またはガラス転移点近くなってしまい化学物質の溶け出しの恐れがあります。
■材質:
フタ/ポリプロピレン(耐熱温度140℃/耐冷温度−20℃)
本体/飽和ポリエステル樹脂(耐熱温度110℃/耐冷温度−20℃)
https://www.akebono-sa.co.jp/products/detail/153
プラスチックで特に怖いのは環境ホルモン
特に怖いのは、BPA(ビスフェノールA)をはじめ、ビスフェノール類の化学物質の溶け出しです。欧米諸国では、極めて低用量のビスフェノールAは、動物の胎児や子供に影響があるとしています。
この曙産業コーヒーサーバー(TW-3725)はポリエステル製です。ポリエステルの中にも複数の種類があってこの製品はトライタンを使っています。Eastman社のTritan™「トライタン」樹脂は哺乳瓶にも使われている樹脂で、BPAをはじめ、ビスフェノール類の化学物質は一切使用していない安全性の高いプラスチックです。しかも、トライタンは、透明性・耐薬品性・強靭性・成形性・耐熱性を兼ね備えています。
最近は、ガラスの哺乳瓶が淘汰されて、プラスチックの哺乳瓶に置き換わったと思います。それは、トライタンを代表とする飽和ポリエステル樹脂のおかげです。哺乳瓶に使われるほどの安全なプラスチックを、この曙産業コーヒーサーバー(TW-3725)は使っています。
トライタンとは
トライタンとは、イーストマン・ケミカル社が開発した、ガラスのような透明度と強度を兼ね備えた合成樹脂です。正式名称は「イーストマン・トライタン・コポリエステル」で、ポリエステル樹脂の一種です。
トライタンの特徴は、以下のとおりです。
- ガラスのような透明度
- 高い強度
- 優れた耐熱性
- 耐薬品性
- 軽量性
トライタンは、これらの特徴から、さまざまな用途に使用されています。主な用途としては、以下のようなものが挙げられます。
- 食器
- ボトル
- 哺乳瓶
- 医療器具
- 工業製品
トライタンは、ガラスに代わる素材として注目されています。ガラスと比べて、割れにくく、軽量で、耐薬品性に優れているため、安全性や利便性の向上につながります。
トライタンの原料は、ポリエステル樹脂です。ポリエステル樹脂は、多塩基酸と多価アルコールが重縮合してできた化合物です。トライタンは、ポリエステル樹脂をベースに、耐衝撃性や耐薬品性を高める改良を加えたものです。
トライタンは、BPAフリーです。BPAとは、ビスフェノールAの略で、プラスチックや接着剤などに使用される化学物質です。BPAは、発がん性や内分泌かく乱作用などの可能性があるため、健康への懸念が指摘されています。トライタンは、BPAを含まないため、健康面でも安心して使用できます。
トライタンは、安全性と利便性に優れた合成樹脂です。今後も、さまざまな用途で使用されるようになることが期待されています。
ビスフェノールAとは
ビスフェノールA(BPA)は、化学式 (CH₃)₂C(C₆H₄OH)₂ の有機化合物です。白色の固体であり、有機溶媒に溶けるが水には溶けにくい。一般には粉体であり、粉塵爆発を起こすことがあるため扱いに関して注意が必要。
ビスフェノールAは、主にポリカーボネート樹脂やエポキシ樹脂の原料として使用されています。ポリカーボネート樹脂は、水筒や食器、哺乳瓶などに使用されており、エポキシ樹脂は、缶詰の内面塗装や接着剤などに使用されています。
ビスフェノールAは、発がん性や内分泌かく乱作用などの可能性があるため、健康への懸念が指摘されています。
発がん性については、動物実験で発がん性が示唆されていますが、ヒトにおける発がん性は十分に検証されていません。
内分泌かく乱作用については、動物実験で生殖機能やホルモンバランスに影響を与えることが示唆されています。ヒトにおいても、内分泌かく乱作用が疑われる報告があります。
BPAフリーとは
BPAフリーとは、ビスフェノールA(BPA)を含まない製品のことです。BPAは、プラスチックや接着剤などの原料として使用される化学物質ですが、発がん性や内分泌かく乱作用などの可能性があるため、健康への懸念が指摘されています。
BPAフリーの製品には、以下のようなものがあります。
- 哺乳瓶
- 水筒
- 食器
- 容器
- 化粧品容器
- 医療器具
BPAフリーの製品を選ぶことで、健康へのリスクを軽減することができます。
BPAフリーの製品を判断する方法は、以下のとおりです。
- 製品に「BPAフリー」や「BPA-free」などの表記がある
- 製品の原材料にBPAが含まれていないことが明記されている
BPAフリーの製品は、現在、さまざまなメーカーから販売されています。
BPAフリーの製品を選ぶことで、健康を守ることができます。
プラスチック製で食洗器は問題ないか?
食洗器での使用が気になるところですが、この曙産業コーヒーサーバー(TW-3725)は食洗器対応です。何も気にせず毎日食洗器で洗っていますが、曇ることも、割れることもなく使えています。
プラスチック製だから保温性が低いのでは?
熱伝導率はソーダガラス0.74W/m Kに対してプラスチック(高密度ポリエチレン)は0.46~0.50W/m Kだから熱を外に伝えずらいです。ステンレス製のサーバーの16.7 – 20.9 W/m Kに比べると誤差で、気にする必要がないぐらいの差です。ガラスと同じように使えます。
曙産業 コーヒーサーバー ホワイト 750ml 5杯分 TW-3725
お年寄り、子どもがいる家庭には、この曙産業コーヒーサーバー(TW-3725)がお勧めです。
サイゼリアでも使っています。
イタリアンファミリーレストランチェーンのサイゼリヤは、ガラスの混入事故を防ぐためにドリンクバーのグラフ容器をプラスチック(トライタン)に変更しています。
https://www.nagase.co.jp/pp/tritan/case/01_saizeriya/